小児歯科

小児の虫歯予防

虫歯予防のために2時間ルールの徹底を

お子さんの歯を虫歯にさせないためには、「2時間ルール」の徹底が第一です。2時間ルールとは、飲食をした後2時間は水かお茶以外を口に入れないという約束ごとです。口の中は、普段は歯が溶けない中性の状態にあります。何かを食べると口の中のpHが下がって中性から酸性に傾き、虫歯菌が少しずつ歯を溶かしていく「脱灰」という状態になります。しかし、一度酸性の状態になってもしばらく何も食べずにいれば唾液の力で「再石灰化」が起こり、溶けそうになっていた歯も元に戻ります。おやつや食事の後に2時間、お茶や水以外何も口に入れなければ、唾液の力で自然と口の中は虫歯になりにくい状態に戻ってくれるのです。一日に何回もダラダラと飲んだり食べたりすることが、虫歯を引き起こす最大の原因です。磨いても磨いても虫歯になってしまうお子さんは、時間を空けずにお菓子やジュースなどを口にしているケースがとても多いので、お子さん自身と親御さんの努力によって2時間ルールを守るようにできるだけ心がけましょう。

お子さんの虫歯を放置するリスク

乳歯の虫歯を治療せずに放置することで起こり得る最も大きいリスクは、噛み合わせのずれです。虫歯が進行して歯を抜いてしまうと、歯の隙間の位置関係が変化して噛み合わせがずれてきます。また、歯の根っこの先に病気ができてしまった場合、下から生えてくる大人の歯に悪い影響を及ぼします。さらに、虫歯の痛みのためにしっかり噛めない状態が長く続くと、全身の発育にも影響が出ることは避けられません。たとえ今後生え変わる乳歯であっても、虫歯が見つかったらただちに歯科医院で治療を受けることが大切です。

かかりつけの歯科医院を持つことのメリット

かかりつけの歯科医院があるお子さんは、定期的にお口の中の状態を確認することによって、虫歯ができるリスクや噛み合わせがずれてくるリスクがぐっと減ります。逆にかかりつけの医院がない方の場合、虫歯ができない限りはずっと歯科医院を訪れることもないため、当然ながら口の中の環境が次第に乱れていくことは避けられません。また虫歯の治療だけではなく、親御さんにお子さんのお口の中が現在どのような状態なのかという説明や、予防に関する知識をお伝えして、生活指導ができるという意味でも、かかりつけの歯科医院は必要になってきます。お近くにかかりつけ医を見つけることが、お子さんの歯を守る第一歩です。

治療を怖がるお子さんもご安心ください

お子さんは「上から」の態度には敏感なものです。当院では、お子さんが医師や衛生士と気軽にコミュニケーションが取れるよう、できるだけソフトに、やさしく接することを心がけています。威圧的な雰囲気や強い口調は排除し、スタッフ全員が話し方や言葉遣いにも気をつけています。そして、緊急を要する場合を除いて、当院では嫌がるお子さんを押さえつけて無理やり治療するようなことは決してありません。歯医者を怖がるお子さんには、まずはお口を開けて中を見せてもらうところから始め、タービン(削る機械)の削る部分を付けずに水だけを流したり、その水をバキュームで吸い上げて感覚に慣れてもらったりと、1か月ほどかけて少しずつ慣れていただくようにしており、最終的にはどのお子さんも抵抗なくお口を開けてくれるようになっています。

歯についての年齢別のアドバイス

0歳~3歳

この年齢でよく相談を受けるのは指しゃぶりに関する悩みです。指しゃぶりは、この頃の年齢であればあまり神経質になる必要はなく、無理にやめさせずに見守っていて問題ありません。ただし5歳や6歳になっても続けていると、噛み合わせへの影響なども考えられるので、卒業する方向に誘導することが望ましいと言えます。また、親御さんが仕上げ磨きをする際、小さいお子さんは上唇の裏側にある上唇小帯と呼ばれる筋の幅が広く、磨く時に歯ブラシがあたると痛がることが多いので、親指で押さえるようにすると上手に磨けます。

3歳~6歳

この頃になると間食の習慣が始まります。甘いものを食べること自体は構いませんが、次の食事までの間に歯磨きをして、水やお茶以外のものを口に入れないように心がけることが大切です。また、発育の上でよく噛むことも必要になってくる時期なので、あまり噛まずに飲み込めるような食事ばかりになることは避けましょう。例えばカレーやシチューといったメニューの時でも、野菜を大きめに切って前歯や奥歯でしっかり具材を噛むことを促すと効果的です。繊維質が多く、よく噛まなければ飲み込めないような食材を使ったメニューを取り入れることもおすすめしています。

6歳~12歳

小学校に入学すると、スポーツを始めるお子さんが多くなり、外傷が増えます。また、現在は幼少時にハイハイをする期間が短くなる傾向があり、腕の力があまり鍛えられないために手の力が弱く、転んだ時に手をつけないと言われています。大きな怪我をして歯が欠けた時には、欠けた歯は口の中に入れておくか、牛乳の中に入れて早めにお持ちいただくようお願いしています。学校によっては保健室に歯の保存液を備えている場合もあるので、可能であれば保存液に浸けた状態で歯科医院に持っていくことができれば理想的です。

小児矯正(床矯正)

床矯正とは?

顎を拡大する装置を入れて、顎の成長を利用しながら歯を動かし、歯並びや噛み合わせをきれいに整える治療が床矯正です。特に叢生(そうせい、歯の大きさに対して顎の大きさが足りず、歯が重なってガタガタになってしまうこと)の防止に対して大きな効果があります。そのまま何もせずにいたら重なったり、他の歯に弾かれてしまったりという道を辿っていたはずの歯が、装置で無理なく顎を拡大し、場合によっては歯を多少削るという処置をすることによって自然で綺麗な形に並びますので、とても有効な手段といえます。当院では多くの症例を経験している医師が、豊富な過去の事例を元に装置の交換時期や調整についても的確な診断・処置を行っています。

顎の成長期に床矯正を始めるメリット

成人でも床矯正による治療は可能ですが、やはり顎の成長を最大限に引き出せる小児の時期に始めるのがベストです。早めに床矯正を始めると、成長を待ってワイヤーを使用した本格矯正をした場合と比べて、費用が格段に抑えられることが大きなメリットといえます。ただしデメリットとして、お子さん本人がきちんと装置をはめなければ治療が成立しないこと、ビシッと並んだ完璧な歯並びまでは求めるのが難しい場合もあることが挙げられます。それでも、ほとんどのケースではかなり綺麗に並んでおり、皆さんにご満足いただいています。

お子さんが装置を入れるのを嫌がらないか心配な親御さんへ

最近では矯正治療を希望される方が年々増えており、昔ほど珍しいものではなくなっています。当院にも、「友達の誰々君がやっているから」とお子さんと一緒に相談に来られる親御さんが多くおられます。学校のクラス内でも数人が矯正器具をつけているという状態が既に当たり前になっており、親御さんが心配するよりも、お子さん同士では抵抗が少ないものです。特に男の子だと「格好良い」という意識を持たれることもあるようで、最初に装置を入れること自体については、嫌がるお子さんはほとんど見られません。ただし、日常生活の中で装置を出し入れしたり、なくさないように管理したりすることについては、「面倒だなあ」という気持ちがどうしてもついてまわりますので、その点では親御さんの協力が不可欠です。

床矯正の治療期間と通院頻度

多くのお子さんは小学校低学年頃に治療を開始しています。年齢や歯並びの状態などで、終了期間には個人差があります。例えば6歳から始めた場合、大人の歯が生え揃うまで待っていて12~3歳まで治療が続くケースも見られます。ただし、ずっと同じ装置を入れているというわけではなく、ネジが埋め込まれた入れ歯のような装置を一定期間使い、整ってきたら簡単な装置に交換して、就寝時だけはめて寝ていただくような形に変わります。通院頻度については、最初は2週間に1度ご来院いただいています。ある程度のところまで進むと1か月ごとの確認になり、最終的に良い形に揃ってきたら3か月に1度経過を見るようにしています。ほぼ皆さんが床矯正のみで治療を終了されていますが、さらに美しい歯並びを求めて本格的な矯正を希望される場合は、矯正専門の歯科医院へご紹介しています。その際にも、当院での床矯正によってある程度土台ができあがっており、あとは少し並べるだけで済むので、治療期間の短縮が見込めます。なお、少し捻転(歯のねじれ)が気になるといった程度であれば、当院でブラケットをつけて少し引っ張ることで対処しています。

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かきぬま歯科クリニック tel:052-762-5231 休診日 木曜・土曜夜・日曜・祝日 ※振替診療日:週内に祝日のある場合は、木曜に診療します。 △:14:30~17:00 メールでのお問い合わせはこちら メールでのお問い合わせはこちら